慢性の「痛み」を治す4つの習慣

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「痛み」は筋肉の緊張であり、筋肉の緊張は心の緊張である。

心が緊張していれば筋肉はこわばり、違和感や「痛み」、怪我や可動域の減少をもたらす。

そして、「痛み」に対する不安がさらに体と心を緊張させ、「痛み」を慢性化させるのであります。

1年もすれば体の細胞は全て入れ替わり別の肉体となるのでありますが、別の肉体になってもまだ痛いというのは「痛み」の習慣によるものであります。

習慣によって痛くなりやすい体、「痛み」を感じやすい体になっているのであります。

心筋梗塞や脳梗塞、高血圧、糖尿病、脂質異常症、メタボリックシンドローム、癌…などは生活習慣病と呼ばれています。

同じように慢性腰痛や慢性頭痛、肩こり、膝痛、股関節痛…など多くの慢性の「痛み」は習慣によって左右されるのであります。

慢性疼痛は「痛み」の習慣

ここで私は、慢性疼痛は生活習慣によるものなので「姿勢や歩き方を注意しましょう。」「筋力が低下しているので筋肉トレーニングをしましょう。」「体が硬いのでストレッチをしましょう。」などと言うつもりはないのであります。

姿勢や歩き方、筋力も体の軟らかさも「痛み」にとって二次的なものであります。

「痛み」があるから姿勢や歩き方が変わり、筋力や可動域が低下するのであります。

さらに言えば、姿勢や歩き方、筋力や柔軟性と「痛み」は関係ないのであります。

姿勢や歩き方の綺麗な人、アスリート、バレエ、ヨガをやっている人に腰痛、頭痛、肩こり…がないかといえば、そんなことはないのであります。

なぜなら、「痛み」は筋肉の緊張であり、筋肉の緊張は心の緊張であるからであります。

筋肉の緊張、心の緊張が積もれば「痛み」を発し、緊張が解けずに持続すれば慢性の「痛み」になるのであります。

慢性の「痛み」とは「痛み」の習慣であります。

習慣とは癖でありますから、体が痛くなるような癖、心を緊張させるような癖に気づくことが大切なのであります。

1. 慢性の「痛み」と言葉の習慣

名詮自性(みょうせんじしょう)、名は体を表すという言葉がありますが、名はそのものの実在(本質)を表します。

名前がその人の性格に影響するのは何度も繰り返し声に出し、見聞きすることで心に強く印象付けられるからであります。

そして、名前の印象はその人の性格、思考、言動、行動に影響するのであります。

名とは言葉であり、言葉とは声、文字のことであります。

あなたは「痛い。」「疲れた。」「治らない。」という挨拶が習慣になっていないだろうか。

朝起きて「痛い。」誰かに会ったら「治らない。」寝る時に「疲れた。」などと無意識に言っていないだろうか。

声、文字は視覚、聴覚を通じて心(感情)に作用し、心(感情)は脳に作用し、脳は体の各器官に作用するのであります。

好きな食べ物の話をすれば「食べたい。」という感情がおこり、唾液や消化液を分泌し、お腹がグゥと鳴るのであります。

「痛み」も同じように「痛くなりそう。」という感情がおこると、ホルモンの分泌や筋肉の収縮に影響するのであります。

心理学的に言えば、口癖による自己暗示、自己催眠であります。

無意識に発する言葉が思考、感覚、行動を誘導し、やがて実在となり現れるのです。

言葉は実在を創造し、実在は言葉によって現れるのであります。

つまり、名実一体、言葉そのものが実在であります。

決して不健康自慢などはするべからずであります。

2. 慢性の「痛み」と身体表現

言葉とは狭義では声、文字でありますが、広義では表現であります。

表現には声、文字による言語表現と、声、文字以外の身体表現、つまり、非言語的表現があるのであります。

非言語的表現とは、身振り手振り、表情、態度、視線などであります。

声、文字が「痛み」に影響を与えるように、身体表現もまた「痛み」に影響するのであります。

一人がフゥ〜とため息をつけば周りの人もなんだか疲れた気分になったり、やる気がなくなるものであります。

周りの人でさえ影響を受けるのでありますから本人に影響がないわけはないのでありまして、吐いたため息はブーメランとなって本人に戻ってくるのであります。

「痛み」の表現もブーメランとなって自分に影響を与えるのであります。

「嬉しいから笑うのでなくて、 笑うから嬉しいのである。」というのはジェームズ・ランゲの説でありますが、実際に、〜であるかのように振舞えば〜のようになるものであります。

あなたは痛くない時でも「コルセットやサポーターをして」「重い物を持たないようにして」「薬を飲んで」痛いかのように振舞っていないだろうか。

「ため息をつく」「眉間にシワを寄せる」「歯を食いしばる」という身体表現を無意識に行っていないだろうか。

西郷従道(西郷隆盛の弟、元帥海軍大将)も「貫禄などというものは、二頭立ての馬車(立派な馬車)で市中を回らすればつき申す。」と喝破しているのであります。

痛いかのように振舞えば益々痛くなるのであり、健康であるかのように振る舞えば益々健康になるのであります。

それは、やせ我慢、強がりからくる虚勢の振る舞いではなく、健康である本来の自分を表現した自然な振る舞いであります。

3. 慢性の「痛み」と親切心

慢性の「痛み」で悩んでおられる人は心の優しい親切な人が多いのであります。

心優しく親切なるが故に我慢し、自分の心を抑える人もまた多いのであります。

我慢、怒り、抑圧された感情が体の「痛み」となって現れるということはTMS(注意転換疼痛症候)を提唱したJohn E. Sarno博士をはじめとする「痛みの専門家」が指摘している通りであります。

ここで私は、我慢するな、感情を抑圧するな、人に親切にするなと言いたいのではありません。

私は「他人に親切にするように、自分にも親切にしてください。」と強く、強く、何度でも言いたいのであります。

時に、他人に親切な人ほど自分に厳しく、自分に不親切な場合が多いのであります。

自分に親切にすること、優しくすることは自分を甘やかすという意味ではないのであって、言うなれば自分を敬うということであります。

他人に「あなたはもう歳だからアチコチ痛くなるのはしょうがない。」「あなたは太っているから膝が痛くなるんですよ。」「あなたの腰痛はもう治りませんよ。」などと言ったら刃傷沙汰であります。

このような人の心を傷つけるような言葉、心に刺さる言葉は他人はもちろん自分にも絶対に言ってはいけない。

自分は歳だから、太っているから、自分は治らない…などという言葉は自傷行為であります。

悪気はなくとも、自分を蔑み、見下し、自分に不親切にすればするほど、それだけ自分が深く傷つくのであります。

痛くても頑張っている自分、治らなくても諦めない自分こそ褒め讃え、親切な言葉をかけるべきであります。

痛くなる自分、治らない自分を責めて傷つけ、不親切にしてはいけないのです。

人に親切にするように自分に親切にし、人を敬するように自分を敬すれば、抑圧された感情というのは消えるのであって、心の傷が体の「痛み」となって現れることはないのであります。

自分に親切にする習慣とは、自分を敬する習慣であり、自分の力を信じる習慣であります。

4. 慢性の「痛み」と連想

私は雨が降ると眠くなるのであります。

晴耕雨読というわけではないが、心のどこかで雨の日はゆっくり家で休みたいと思っているのであります。

雨で眠くなる人、頭が痛くなる人、関節が痛くなる人、古傷が痛む人…なんと低気圧に影響されやすい人が多いことでしょうか!

日本の年間降水日数は平均120日でありますから、3日に一度は頭が痛くなったり、眠くなったり、関節が痛くなる計算になります。

曇りの日を加えたら私は一体どれだけ睡魔に襲われなければいけないのでありましょうか。

しかし、そんなことはないのであって、雨の日にたまたま頭が痛かったり、頭が痛い時にたまたま雲行きが怪しかったりすると雨=頭痛という数式ができ、雨の日にたまたま眠かったら雨=眠いという数式が出来上がるのであります。

連想(イメージ)による条件反射、心と体の連鎖反応とでも言いましょうか、興味深くもあり、人によっては厄介なものであります。

連想というのは似たようなもの、似た者同士でありますから、ポジティブなものにはポジティブなもの、ネガティブなものにはネガティブなものがくっつきやすいのであります。

骨盤の歪みを気にされている方は、ネガティブなイメージをするだけで足の長さや骨盤の歪み方が変わるのはご存知でしょうか。

手術のことをイメージしただけで「痛み」が強くなったり、階段をイメージしただけで体が緊張するのも連想による条件反射であります。

一度、腰痛=腰への負担という数式が出来上がれば、腰への負担を連想させるもの全てが腰痛を引き起こす危険因子になるのであります。

「〜したら痛そう、〜は痛そう。」という連想と「痛み」を関連付ける習慣、ネガティブなものと「痛み」を関連付ける習慣は行動を制限し、痛くなる条件を拡大します。

連想、イメージというものに科学的根拠、理由は必要がなく、思えば思うほど無限に広がるのです。

故に、目には目を、根拠のないものには根拠のないものをであります。

例えば、腰痛を治そうと思ったら「今日は晴れているから痛くない。」「明日は雨だから痛くない。」「腰に負担をかければ益々腰は丈夫になる。」と連想、イメージし、「健康」にどんどん関連付けることが大切なのであります。

そうすれば「あれも出来ない、これも出来ない」と連想する習慣が少しずつ「あれも出来たから、これも出来る」「これも出来るのだから治らないわけがない」という信念に変わるのであります。

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